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●塗装業界では、VOC削減に向けての取り組みが始まっています
photo [2006年7月13日]

現代社会の便利な生活が発展していく一方、その豊かさを支える多種多様な化学物質による環境汚染とそれに伴う健康障害の発生が大きな社会的問題として注目を集めています。特に大気汚染の代表と言える光化学スモッグの原因として、光化学オキシダントの増加が危惧されています。

光化学オキシダント(酸化性物質)は、大気中の窒素酸化物やVOCが太陽の紫外線を受けて化学反応を起こし発生する汚染物質で、高濃度では粘膜を刺激して呼吸器への影響を及ぼすほか、腎傷害や発ガン性などの可能性も指摘されています。また大気汚染に限らず水域(特に地下水)汚染の原因として農作物をはじめ植物への影響も観察されています。

VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)とは、揮発性を有し大気中で気体状となる有機化合物の総称であり、代表的な物質としては、トルエン、キシレン、酢酸エチルなど約200種類もあり、塗装溶剤や接着剤及びインクなどに含まれます。現在、年間で185万トンものVOCが大気中に排出されており、SPM、SOx、NOxに並ぶ四大大気汚染物質の一つとして注視されています。

VOC削減の対策として、法規制での確実かつ公平な排出削減と事業者の創意工夫に基づく柔軟な対応を組み合わせた効果 的な枠組みが考えられています。塗料業界としても、塗料の水系化や環境配慮形塗料の普及拡大や技術開発に努力しています。さらに事業者の自主的取り組みを促進する為の税制優遇や政策融資も、期限付きで実施されています。

 

●「化学物質排出量 等管理マニュアル」の作成に協力しました

photo様々な用途で使われ増加するこれらの化学物質を、いかにして管理すべきかが大きな課題となる中、1992年にリオデジャネイロで開催された地球サミットでPRTR(Pollutant Release and Transfer Register)制度が提言されました。その後、1996年にOECD理事会からのPRTR制度導入の勧告を受け、2000年3月より「特定化学物質の環境への排出量 の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」が施行されました。

この法律で求められている指定化学物質の排出量と移動量 の把握に関しては幾つかのマニュアルが公開されているものの、指定化学物質に対する管理の改善を自主的に進める為の具体的な提案はほとんど有りませんでした。その為、経済産業省からの委託を受けた化学工学界が「化学物質排出量等管理マニュアル」委員会を設置し、管理改善についてより具体的なマニュアルの作成に取り組み、2006年3月に発行の運びとなりました。今回は「印刷工程」「塗装工程」「貯蔵行程」の3つが取り上げられ、委員長に任じられた東京大学大学院工学系研究科の土橋律教授をはじめ多くの関係者がこのワーキンググループに参加されました。当社社長の窪井要も塗装業に於ける豊富な経験と知識を持ってこのワーキンググループに参加し、このマニュアル作成に協力させて頂きました。

 

●私たちの未来へ向けて、今思うこと

私たちの現在は、紛れも無く次の世代へと継承されて行きます。いま行っている生産活動が、未来の自然界にどのような影響を及ぼすかを見極め、対応をどうすべきなのかに真剣に向かい合う時に来ています。

この現実に対し、まず排出されている現状のVOC総量を把握し、そしてライフサイクル・アセスメントを踏まえた将来に向けての排出量削減方法の確立を着実かつスピーディーに押し進める事で、今後100年余りに渡って続けることができる塗装屋のあるべき姿を思索して行きます。

すでに行っている事としては、理論上の必要量と日々の使用量データから塗料とシンナーそれぞれの適切な量を算出し、塗料は塗料として、シンナーはシンナーとして使い切れる無駄とムラの無い製品作りを心掛けています。それでも余った塗料と塗装機器の洗浄に使ったシンナーは、自家蒸留により再び洗浄用シンナーとして再利用しています。

また、平成17年の暮れよりVOC含有量が極めて少ない水系塗料のテストを積極的に行い、低VOC塗料としての導入に向けて設備面での充実を図っています。久保井塗装では、従来の塗装システムを大きく変更することなく、水系塗料での低VOC塗料の導入に目処が立ちました。

以上の方向性を確固たる塗装業界全体の動きとするため、東京工業塗装協同組合のVOC排出削減推進部会である企画委員会において、本年度より企画委員長としてこの問題に取り組んでまいります。

塗って装う、と書いて塗装と読みます。ほんの数十ミクロンの皮膜で人の心にさまざまな価値を与える事の出来るこの技術を、環境にベストマッチングな関係にしてゆく事が久保井塗装工業所の使命であり、その存在意義だと思います。皆さんとこれからの世代の生活の中に塗装による付加価値が、心地よく喜びを感じる事の出来る技術で有り続けるよう努力してまいります。

有限会社久保井塗装工業所 窪井 要

 

●関連記事リンク

経済産業省「揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制に係る自主行動計画について」
http://www.meti.go.jp/press/20051130005/20051130005.html


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